UNIX入門

UNIXとは

UNIX の特徴

UNIX は主に、ワークステーションと呼ばれる、パソコンよりも一般的に高性能で信頼性の高いコンピュータで用いられています。ワークステーションは、ソフトウェアの開発、高度な数値計算、高度なコンピュータグラフィックス、ネットワークの管理など、幅広い用途に使われています。

ワークステーションの例

Windows を使用したことのある方々も大勢いると思います。Windows は、主に一般家庭に広く普及している家庭用のコンピュータである、パソコン で用いられています。

また、Windows 上でアプリケーションソフトを起動する場合は、スタートボタンを押した後に表示されるメニュー画面や、画面に並んでいるアイコンから好きなアプリケーションをマウスで選択するなどして起動します。しかし UNIX 上では、主にキーボードからのコマンド入力によって、コンピュータに命令を送ります。

Windows のコマンドプロンプトだけで主な操作を行なうことを想像してみて下さい。しかし UNIX では、ユーザの好みに応じて、自由自在ににカスタマイズすることが出来るため、その都度マウスに手を伸ばすこと無く、カスタマイズによって、キーボードだけで使いやすい環境を構築することが可能なのです。

その他の特徴としては、複数のユーザが一台の UNIX マシンを同時に利用することが出来るマルチユーザ 機能や、ネットワーク機能に特化している点があります。これらの機能により、遠く離れた場所にある UNIX マシンを、あたかも近くにある自分のマシンのように、複数のユーザが同時に利用することが出来るのです。

また、最近ではすっかりおなじみとなったマルチタスク 機能によって、複数のアプリケーションを同時に動かすことも出来ます。

UNIX の歴史

では、UNIX の歴史を見てみましょう。UNIX は、アメリカのニュージャージ州マレイヒルにある AT&T ベル研究所で開発されました。しかし、今のようにシステムを開発するのに適した高級言語が存在しなかったために、言語の開発から行なわれました。そこで開発された言語が C 言語です。そう、UNIX は C 言語で記述されているのです。

その後 UNIX は商品化され、様々な所で独自の機能を付け加えました。そのような歴史の中で UNIX は、大きく分けて AT&Tベル研究所の System V 系と、カルフォルニア大学バークレー校が開発した BSD 系との二つの流れが出来ました。

最近では、フリーソフトウェアの UNIX である、Linux や FreeBSD などが、一般的な家庭用のコンピュータで気軽に利用できるようになりました。みなさんのご自宅のパソコンでも、UNIX を使うことが出来るのです。それらの UNIX は、インターネット上から無料でダウンロードすることも出来ますし、雑誌の付録に付いていることもあります。

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